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人間発達文化学類・人間発達文化研究科(学類)

日本語教員養成について

日本語教員養成課程は、日本語を母語としない人に対して日本語を教授する人材(日本語教員)の養成を目的として設置する課程です。
現在海外での日本語学習者が増えています。また日本国内にも日本語を母語としない人々がたくさん生活するようになり、日本語教育の需要が高まっています。とりわけ小中学校や高校に日本語学習を必要とする児童・生徒の数が増え、学校教育の現場において日本語教育の資質を持つ教員が求められるようになってきています。
こうした社会背景のもと、人間発達文化学類では、人文科学コースの開講科目を中心として授業科目を編成し、日本語教員の養成を行っています。履修する単位の多くは中学校、高校の国語・英語教員免許状の取得に必要な単位と重複するので、教員免許状取得を目指しながら、同時に本課程を履修することも可能です。
本課程修了者には、卒業と同時に「福島大学日本語教員養成課程修了証」を交付します。

1 履修方法

履修希望者は、オリエンテーションを受けた上で履修登録が必要となります。また履修を取りやめる場合は、随時登録の取り消しをおこなってください。オリエンテーションの日時などについては掲示で連絡します。

2 履修基準

日本語教員養成課程修了に必要な単位は日本語教員養成課程履修基準(後記)の通りです。表に示された必修単位22単位と選択必修単位26単位、合計48単位を修得してください。
修得した単位は同時に卒業単位としても認められます。また教員免許状取得のための単位に認定されている科目については、教員免許状取得のための単位としても認められます。

3 日本語教育実習

日本語教員養成課程を修了するためには、「日本語教育実習Ⅰ」「日本語教育実習Ⅱ」のいずれかを履修し、実際に非日本語母語話者への教育活動を経験する必要があります。日本語教育実習は第6セメスターに開講します。詳細についてはガイダンスで説明します。

■実習参加資格

日本語教育実習に参加するには、以下の条件を満たしている必要があります。

  1. 「日本語教育実習Ⅰ」または「日本語教育実習Ⅱ」の履修登録をおこなっていること。
  2. 実習開始以前(通常は第5セメスターまで)に、日本語教員養成コース修了要件となる48単位のうち、以下の2科目(4単位)を含む24単位以上を修得していること。
    「日本語教育学概論」、「日本語学概論」
  3. 「日本語教育法Ⅰ」「日本語教育法Ⅱ」「日本語の構造」を履修中か、もしくは単位を修得していること。

■実習参加費用

実習の参加費用は受講者の負担になります。実習協力に対する謝金、実習地への旅費・滞在費などが必要となります。

4 その他

日本語教員にとって日本語に関する知識は不可欠ですが、一方、日本語がどういう言語であるかを深く知るために、日本語以外の諸言語に関する知識を豊富に身につけておくことも大変有用です。実際に教育をおこなう際にも、多少なりとも学習者の母語を知っていれば、教育効果の向上が期待できます。
現在、日本語学習者の多くを中国や韓国など、アジア諸国の人々が占めています。日本語教員としての資質を向上させるためにも、彼らの母語である中国語や朝鮮語をはじめ、人間のさまざまな言語について学習を深めておくことが望まれます。接続領域の外国語コミュニケーション科目や教養領域の外国語科目、人文科学コースの言語関係の授業に積極的に参加し、人間の「ことば」に対する関心と見識を培ってください。