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農学群食農学類

はじめに

はじめに(学類長のことば)

食農学類学類長 荒井 聡

ご入学おめでとうございます。食農学類での学生生活に大きく胸が膨らんでいることと思います。本「学修案内」は、大学での学びの案内役です。しっかり熟読して、計画的に学び、充実した学生生活をおくってください。
 カリキュラムは「基盤教育」、「専門教育」、「自由選択」に分類されます。「基盤教育」は福島大学生として共通に身に付ける内容です。「専門教育」は、食農学類生として共通に学ぶ専門基礎科目と、4つのコースにわかれてから学ぶ専門教育科目からなります。食農学類では、実践性、学際性、国際性、貢献性という4つの観点から人材育成の目標を定め、特色のあるカリキュラムを用意しています。「自由選択」は学際性をさらに高めるために設けています。
 農学は自然科学の領域に属しており、積み重ねが重視されることから、上位学年への進級要件を設けていることも本学類教育の特色の一つです。基盤教育、専門基礎、専門と順に学びを深めていく中で、学際性に裏付けられた幅広い教養と、確かな専門的知識が身に付いてきます。そこに「学修」に込められた含意があると考えます。「学習」は、習い学ぶことの行為を意味します。これに対し「学修」は、学んで身につけることと、体系のなかで身に付く学びです。身に付けることの目標を立て、その成果・課題を確認していくことが大事です。
 そのため毎年度初めには1年間の学修目標を定め、年度末にはその振り返りをします。クラス担任・副担任を務める教員と一緒に、その目標と成果を確認していきます。4つのクラスの担任・副担任は1年次前期のスタートアップセミナーも担当し、修学上の相談はもとより、様々な事柄の相談にも応じます。2年後期からのクラスは、4つのコースに編成替えされ、3年後期からは配属される研究室の指導教員が担任を務めます。クラス担任・副担任、研究室指導教員と密接にコミュニケーションをとりながら、自分の目標に応じた学びを創り上げてください。
 学修目標は、4年後も見据えながら、個人ごとの構想として練り上げてください。高校に比べて大学は、選択して履修することが多く、一人一人の目標にあわせた構想を創れることが特徴でもあります。それは、最初はおぼろげなものかもしれませんが、徐々に具体化が図られ、学年進行にともない、進路に結びつくようなものに繋がっていくことでしょう。また当初の目標通りにいかないこともあるでしょうが、達成した成果に自信を持ち、教員や友人のアドバイスも受けながら、また課題を整理しながら、自分のペースで進めてください。4年間は長いようですが、終わってみると短く感じるものです。充実した学生生活をおくるほど、時間が短く感じるかもしれません。しっかりと目標を定め、着実に歩んでください。